【2018年】外国人の殺害が相次ぐセブ島の治安を、今一度考えてみる。

セブお役立ち

2018年8月24日夜、日本人のJunko Hamadaさん(71)がセブ島の南に位置するナタリオバカルソ通りで殺害されました。そしてそれから2日後、2018年8月26日夕方には韓国国籍のLeeさん(20)がマボロのモーテルで殺害されました。

日本人Junko Hamadaさんの殺害についてはまだ詳細は明かされていませんが、Leeさんの殺害については薬物関係または金銭のトラブルとして、警察が既に2人の男の行方を追っています。

私が初めてセブ島へきたのは2017年3月でした。その時から現在2018年8月28日までで、セブ島にて外国人がこんなにも短期間のうちに2人も殺害されるという事件は初めてのことです。

いま、セブ島には近寄らない方がいいのか。或いは、セブ島で留学や仕事をしている日本人はどうするべきなのか。それらについて考えてみたいと思います。

いつ自分が死んでもおかしくない

最近、センセーショナルな事件が立て続けに起こりまして、私はいっさい人に恨まれるようなことをしたことはありませんが、「自分は、いつ自分が事件に巻き込まれてもおかしくない国にいるんだ」という、生々しいリアルな、したくもない実感をしている最中です。

そもそも外国ですから、いつどんな危険があるかは分からないことを前提に生活しなければいけないのかもしれません。或いは、日本にいてもいつなんの事件に巻き込まれるか分からないことは同じだと思いますが。

どれだけ自分が気をつけて歩いていても、飲酒運転の車に突っ込まれたら日本でもセブ島でも死ぬることに変わりはありません。

ただ、日本のそれらのイレギュラーな事件よりはるかに身近な場所で、しかも日本人が殺害されているセブ島は極めて危険な場所です。近年では、セブ島留学や日系企業のセブ島進出が増えてきました。その影響でセブ島はフィリピンの中でも治安が良い場所だという誤った認識を持っている方がもしかしたらいるかもしれません。

こちらの図表を見てください。

NUMBEO.comより

これを見る限りでは、確かにフィリピンマニラよりはセブ島の方が治安が良いです。しかし、日本と比較すれば、セブ島は、むしろ日本とは比較できないほどに治安が悪いことが分かります。

この治安の悪い島にいて、いつ自分が死んでもおかしくないと思うことは、大袈裟でもなんでもなく、自分の身を守るために絶対に持つべき危機管理意識です。セブ島は観光地であると同時に、犯罪が多い島です。それを忘れずに生活することが大切です。



日本人が一番殺されている国フィリピン

フィリピンは、外国の中で日本人がもっとも多く殺されている国です。その事件の動機の多くは「金」です。

殺害計画を企てる首謀者の動機は「金」で、その首謀者に雇われるフィリピンのギャングの実行動機もまた「金」です。「金」で人が殺される国、それがフィリピンです。或いは、金さえ払えば人を殺すことができる国、ということもできます。

どうすればいいのか

日本にいてもこれは常識というか、当たり前のことですが、まずは金銭トラブルを避けること。薬物そのものや、それに近しい人々といっさい交流を持たないこと。

それしかないと思います。

重大な事件以外にもスリや脅迫などはそこかしこであります。夜遅くに1人で出歩かないことや、1人で移動する際はGrabなどの運転手の情報が開示されている配車アプリを使うなど、もしかしたら普通のタクシーよりも高くつくかも分かりません。しかし、死んだら終わりですから。死んでしまったらそれでおしまいですから、多少の差額であるならば、確実に安全な方法を常に選ぶようにしましょう。

留学生

フィリピン人はみなさんフレンドリーです。もしかしたら外出先でノリの良いフィリピン人と出会うこともあるかもしれません。しかし、むやみにフェイスブックやSNSの交換はしないようにしてください。よく行くお店の店員や、共通の知り合いがいる場合などは別ですが、ノリが良い人=人が良い人ではないということを忘れないでください。

冗談ではなく、日本とはわけが違います。国民の50人に1人が薬物使用者であるという国のデータもあります。そして薬物使用者の大半は何かしらのトラブルを抱えています。よく知らない人、特に英語が流暢ではなく、会話で100%相手の意味を理解できないただの留学生が、ノリだけでコミュニケーションをとっても大丈夫な人ばかりであるとは限りません。

最後に、防犯グッズを持って行くことをオススメします。

こんなものを持つのは小学生だと思う方もおられるかもしれません。では、拳銃を突きつけられてもあなたは理性を保ち、論理的に相手をなだめることができますか?できません。

だから拳銃の前では我々はただの小学生にならざるを得ません。スリ、強盗、性犯罪の可能性もあります。自分の身を守る為に最善の策を尽くすべきです。

後悔すらできなくならないように、つまり死なない為に、常にそれは意識して準備を進めてください。