【いつ⁈】新型コロナウィルス・ワクチン開発(まとめ)

コロナ後

こんばんはマスオです。

先日重症患者については、Dexamethasone(デキサメタゾン)という低用量アステロイド治療薬が重症患者の死亡率を減少させた、というニュースについて書きました。

世界的にワクチン開発競争は激化している模様ですが、効果があるか分からない状況で、すでにアメリカがアストラゼネカのワクチンを購入している、というニュースも随分前に書かせて頂きました。

本日は、主に日本とその他の国の、新型コロナウィルス開発状況について、まとめ記事を書きました。こちらについては、今後このページを修正することで最近情報としていく予定です。

日本企業・大学の新型コロナウィルス・ワクチン開発状況

こちらは6月17日の最近ニュースですが、大阪府が大阪大学、大阪市と共同で、医療従事者に対して6月30日からワクチンの治験をすると発表されました。年内に20万人のワクチンを製造できると見込んでいるとのことですが、大阪大学発バイオ企業アンジェスと、タカラバイオが製造を担当するかたちで進められています。

大阪大学発バイオ企業アンジェスとは

アンジェス株式会社は、遺伝子医薬の開発を行う日本のバイオ製薬企業。大阪大学医学部助教授の森下竜一による研究成果を基に、1999年12月発足。2002年9月に大学発創薬型バイオベンチャーとして初めて東証マザーズに上場。 Wikiより抜粋

アンジェスは、5月25日にも動物実験にて抗体ができたことが発表され、当初の予定通り6月30日に大阪市立大学病院の医療従事者数十名について、臨床実験が開始される予定のようです。アンジェス、大阪大学、大阪府、大阪市、大阪市立大学病院が一体となって、産学協同で、ワクチン開発を行っていることもあり、かなり期待されています。

株価はコロナで4倍まで上昇しています。市場の期待の高さが見受けられます。日本の新型コロナウィルス・ワクチン活溌で最も期待をされている企業・グループだと言えます。

田辺三菱製薬はカナダの連結子会社でワクチンを開発

こちらも5月18日に正式に発表されていますが、カナダの子会社でワクチンの開発が進んでおり、8月には臨床実験が開始されるとのこと。ただし、臨床実験が終了するのが2021年11月と、ワクチンが発売されるのはかなり先になりそうです。

※田辺三菱製薬については上場廃止しているため、株価はありません。

塩野義製薬は2020年7月後半からワクチンの製造開始、年内数百万人分提供か

塩野義製薬は、新型コロナウィルスのワクチンの製造を2020年7月から開始すると発表しています。現在、同社は子会社UMNファーマを通じて、新型コロナウイルスワクチンの開発に取りかかっており、UMNファーマが持つたんぱく発現技術を活用。組み替えたんぱく抗原を使ったワクチンの製品化を目指しているとのこと。

こちらはコロナで下がって、今戻している状況です。製造開始が早い割には、市場からはそこまで期待されていないのはなぜでしょうか。

米国を中心とした世界企業の新型コロナウィルス・ワクチン開発状況

世界的にも感染者数が最大でもある、米国がやはりトップを走っています。実際に感染者が多くいたほうが治験もしやすく、開発も有利なようです。

米モデルナは7月より3万人に対して最終治験を実施予定

米国のバイオベンチャーのモデルナは、開発中に新型コロナウィルスのワクチンについて、7月に最終治験を3万人に実施すると発表した。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)と協力し、米国内の3万人を対象に実施する。

現時点ではこのモデルナが、新型コロナのワクチン開発競争でトップを走っていると言われており、そのあとを次のファイザーとドイツのバイオンテックとの企業連合が追っている状況です。

米ファイザーは4月にドイツで臨床実験を開始済

米ファイザーはニューヨーク大学グロスマン医学部とメリーランド大学医学部で臨床試験が行われていると5月上旬に発表。

同様に、ドイツのバイオファーマシューティカル・ニュー・テクノロジーズ(バイオNテック)と共同で臨床試験を進めており、4月後半にはドイツで試験を開始したと発表。

アストラゼネカはオックスフォード大学と共同で開発中

こちら以前の記事でも書きましたが、効くかどうかも分からない状況で販売されているといういわくつきのワクチンです。現時点でもワクチンが効く確率(臨床試験の結果が得られない確率)は50%と言われており、そんな状況で9月に販売を開始する予定です。

米メルクはバイオベンチャーのテミス買収でワクチン開発に参入

米メルクは、5月26日に米テミス・バイオサイエンスを買収すること発表しました。米テミス社は、新型コロナウィルスの開発基盤を保有しており、この買収でワクチン開発競争に参入したことになります。年内後半にも臨床実験を開始すると計画しており、開発競争でトップを走っている会社の一つでもあります。(アストラゼネカ、アンジェスと同じレベルか)

米ジョンソン・アンド・ジョンソンは7月後半に前倒しで臨床実験を開始

米ジョンソン・アンド・ジョンソンは、当初9月に予定していた新型コロナウィルスの臨床実験について、7月後半から前倒しで行うと、6月10日に発表しています。新型コロナウイルスのワクチン候補を1045名の18歳から55歳までの健康な成人および65歳以上の高齢者に投与し、安全性、反応原性(ワクチンに対する反応)および免疫原性(免疫反応)の評価を行う予定。当試験は、米国およびベルギーで実施されるとのこと。

2021年中に10億個のワクチンを世界に提供することを目標と、ウェブサイトに掲げています。

日本ではアンジェスがワクチン開発競争のトップを走っているようですが、世界的に見ると、モデルナ、ファイザーに一歩遅れているようです。

実際にワクチンは効かないと意味がありませんので、一発逆転があるのかも含め、このページで情報を更新していく予定です。