ぶっちゃけ米国株はめんどくさい!
※投資は自己責任でお願いします。
はい、どーも!方向感の定まらないタラオです!
株式投資を始めた人なら絶対興味をもつ、「米国株」!
読んで字のごとく、アメリカの会社の株です。
みなさんはどんな会社を思い浮かべますか?
コカ・コーラ?マクドナルド?
グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン・マイクロソフト?
P&Gとかネットフリックス?それともディズニー?
どう考えたって、今後Youtubeがなくなる未来が見えない…!とか思うならグーグル(Alphabet)の株を買うもよし
コカ・コーラが最強と思うなら買うもよし。
まさに最強の大企業の株を買えるのが米国株の醍醐味ですよね。
あとは高配当銘柄も多くP&Gやマクドナルドなど、高配当超大型株もいいですよね。
大型株は株価が何倍にもなるような変動は期待できませんが、逆に何分の1になってしまうような不安も低く安定感があります。
日本株と違って1株から買えるのも気軽に始められるポイント。
目次
米国株すごいよぉ!さすが日本株のお兄さん!
GAFA+Microsoftの時価総額、東証1部超え 560兆円に https://t.co/aego3I02ug
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) May 8, 2020
たった5つの企業の時価総額の合計が、日本の東証一部上場企業全ての時価総額の合計を上回ってしまったそうです。
東証一部上場企業といえば、日本の大企業ですが
例えば、トヨタ、ドコモ、NTT、ソフトバンクG、任天堂、ニトリ、ソニーなどなど…。
これ全部ひっくるめても勝てないっていうんだからその規模感です。
こんな感じなので、「米国株がダメになったら世界もダメなはずだから、米国株だぁ~」という考えに至っても仕方有りません。
米国株を買うのは簡単、でも落とし穴!
なんか難しそうなイメージがありますが、米国株を買うのはすっごい簡単で、こっちにも書いたネット証券で普通に買えます。
やっぱり米国株取引なら、SBI証券・楽天証券・マネックス証券あたりですね。
この3つの証券会社であれば基本的に同じ(どこかが安くすると、すぐ追随する)ので、この3つでいいかなと思います。
例外的にDMM株が強い部分があるので、それは後ほど。
タラオも米国株を今回のコロナショックで初めて買いました。
そう!あのビデオ通話のZOOMのズーム・ビデオ・コミュニケーションズです。
いい感じにセキュリティ問題で値下がりしていたので、チャンスだと思って買いました。
初米国株で、お試し気分で買ったので、もっと買っておけばよかった…。
とりあえず長期で持つつもりで買っているので、のんびり様子を見ていきます。
ところで、買うのは簡単ですが、米国株は日本ではない国の株なので、取引にはいろんな問題が出てきます。
①通貨について
例えば、当たり前ですが米国株なので買う時に必要なのはアメリカドル(USD)。配当や売買利益もUSDで帰ってきます。
②手数料について
日本株とちがって手数料も結構高いです。まとめて買うと1回の手数料で済みますが、小分けにして複数回買うと、手数料でぶっ飛んでしまいます。
③為替レート
①と似ているのですが、今度は株を売却して利益のドルを円に戻したときの話です。
株の売却益だけでなく、今度は為替レートでの利益にも税金がかかるので計算が大変!
④申告・税金
③ともかぶりますが、申告や税金が日本株より複雑になります。
また、米国株は決済時に米国の税金も支払うので、二重課税されており、申告で取り戻す必要があります。
④リアルタイム表示
各社条件付きで見れたり、有料でも見れたりしますが、日本株と違って米国株価はリアルタイム表示されません。
15~20分以上の遅延がありますので、注意が必要です。
日本株の場合は簡単!税金に注意。
以上から米国株は気軽にホイホイ買ってしまうと、株価は上がって売買で利益は出せたものの、
手数料や為替レート次第では利益が吹っ飛ぶどころかマイナスになることがわかると思います。
これが日本株ならすごい単純で、例えば楽天の株を100株売買した時を想定します。
楽天の株を700円で100株購入→7万円支払う
その後、値上がったので1000円で100株売却→10万円の利益
利益は差額の3万円だが、そこに20%の税金と手数料が往復で99円×2回。
→本当の利益は約23,802円
米国株の場合でシュミレーションしてみよう!
というわけで、実際にいくらで買った場合は、いくらで売ればどれくらいの利益が出るのか?
これは「なんとなくいけるやろ!」ではいけません。
きちんと計算して取引しましょう。
例として、マイクロソフトの株を買っていくことにします。
いっきにエイヤっと全額突っ込んで、気絶して何年も待つのも良いかもしれませんが
基本的にエントリーは3回位には分けたほうが良いと思います。ただしそこで米国株は手数料が大きいのがネック。悩ましいところですね。
とりあえず、値下がりして
175ドルから5ドル下がるごとに、10万円ずつ3回に分けて30万円分買うことにします。
○株ずつ買う、でも良いんですが○円分買う、だと株価が下がれば購入株数も増えて平均取得単価をより下げられるからです。
下がれば下がるほど、多く買えるようにします。
この買い方がお得なのか、それともどこかで一気に30万円分買うのがお得なのか、比べてみましょう。
175ドル~165ドルで3回10万円ずつ購入する
今回は楽天証券を使用することを前提としていますが
マネックス証券でもSBI証券でもほぼ手数料や為替スプレッドは同じなので、だいたい一緒で考えてもらって大丈夫です。
①為替レート・スプレッドについて
これは厳密にやると時間差がでるのでややこしいのですが
(例えば楽天証券では「実際の約定為替レートは、翌国内営業日午前10時頃に確定」となっているので、注文時のレートから変わる)
米国株はドルでしか買えませんが、みなさんドルは持ってないと思います。(持っているならそのままドルでの外貨決済が可能)
そこで株を購入する前にドルを買い付けることになります。これを円貨決済といいます。
楽ちんなんですが、外貨決済よりちょっと手数料が高いです。
表示レートはこんな感じでトップページにも出ています。
円貨決済でドルを買い付けるとき、1USDあたり25銭(0.25円)の手数料がかかります。
単純な話、表示レートに0.25円手数料を上乗せされた価格だと思ってください。
②手数料について
取引ごとに手数料は約定代金の0.495%かかります。ざっくり0.5%とします。この手数料が取られるので
もしマイクロソフトの株を1株、175USDで購入したとすれば
175×0.005=0.875USD(約93円)
の手数料がかかります。
すごい高いですね!ちなみに日本株であれば、
約定代金が5万円までなら55円
約定代金が10万円までなら99円です。
それでは上記2点を踏まえて、175ドルで10万円分購入すると仮定します。
省略しちゃいますが、175ドルの場合は10万円では5株しか買えません。これで実際の代金を計算していきます。
175ドル×5株=875ドル
つまり、5株買うためにはあなたは875ドルの買付が必要です。
表示レートは107円、手数料は1ドル毎に0.25円なので
875ドル×107.25円=約93,844円
これに、購入の手数料もかかります。約定代金の0.5%なので
875ドル×0.5%=4.375ドル(約465円)
トータルすると
93,844円+465円=94,309円が必要になります。
日本株が10万円までの手数料が99円と前述しましたが、米国株では465円!高い…。
175ドルで10万円分購入すると94,309円が必要。
とわかりました。同じ計算方法で
170ドルで10万円分、165ドルで10万円分購入し、トータル30万円分を3回に分けて買い下がったとすると
170ドル(5株):91,163円+451円=91,614円
165ドル(6株):106,178円+526円=106,704円
となりました。目論見から外れて10万円分ずつだと、5株ずつの購入になってしまうので
165ドルでは6株の購入としました。それでも合計は手数料入れて30万以下なのでOK!
合計は292,627円です。うち手数料は1442円…。売買で1400円の利益を上げても赤字ということです。
売却するときはどうなる?
仮に200ドルまで値上がりして売却するとした場合、どうなるでしょうか?
今保有しているのは16株ですが、それぞれ購入した価格が異なります。
175ドル×5ドル=875ドルが値上がりし
200ドル×5ドル=1,000ドルなので利益は125ドル。
170ドルの5株と165ドルの6株も同様に計算し、トータルの利益は450ドルですが
手数料は約定代金の0.5%なので、200ドル×16株×0.5%=16ドル(約1,716円)
これをそのままにしておけば、次は外貨決済で米国株を買うことができますが、一旦、円貨決済で円にすることを想定しましょう。
200ドル×16株=3,200ドル
これを表示レートが107円だと仮定した場合、ドルで円を購入する手数料が1USDで0.25円。
つまり1ドル=106.75円のレートになります。
3,200ドル×106.75=341,600円が帰ってきます。ただし手数料が上記より別途でかかるので
売買利益は341,600円-292,627円-1,699円=47,274円
ここから、米国・日本での税金がかかってトータルは更に下がります。(二重課税分はあとから申告で取り戻し)
真ん中の170ドルまで待って30万円分購入した場合はどうでしょうか?
その場合は同様に16株購入でき、売却益は46,737円
購入できる株数も少ないのと、手数料が高すぎるのでそんなに差が無いですね…。
この程度の投入金額ではさほど効果はないのかもしれません。シュミレーションしてみるといろいろ考えられて面白いですね!
ただ、165ドルまで落ちるかどうか、170まで落ちずに175まで落ちて上昇してしまう場合など
そもそも購入できない可能性を考えると、少額ずつ買い増すほうが安全性は高そうです。
(目標額にもよりますが、手数料での損も3回にわけるくらいならそこまで無さそうですし。)
このあたりも何分割くらいまでできるのか?など考えてみると良いかもしれません。
くせもの!変幻自在の為替レート!
上では、表示レートが107円で、購入時も売却時も同じにしましたが、そんなことはまず有りません。
最悪のケースとして、売却時に円高になってしまっていたとしましょう。
ドルを持っていることになるので、円に対しての価値が購入時より下がっています。
円高で1ドル=100円の時点で株を売却した場合、もろもろすっ飛ばしますが
319,200円-292,627円-1,588円=24,985円
さっきは47,274円も税引前利益が出ていたので、いかに為替差損してしまっているかわかるでしょう。
当然逆の場合は、為替差益が出ますが、そっちも課税対象です。
こういう場合は、円貨決済すると利益が減ったり、損をする可能性があるので
おとなしく外貨決済してドルで持っておきましょう。
レートが良くなったら円に変えるか、そのまま米国株の購入に当ててしまっても良いと思います。
米国株の手数料が無料!?DMM株!
ここまで何度も強調して米国株は手数料が高い!と伝えてきました。
ただ、残念ながら最安値クラスの楽天証券・SBI証・マネックス証券は計算したような横並び。
ところが、DMM株が米国株取引は無料にしたんです!
DMM株のメリットは売買の手数料が無料。他3社は約定代金の0.5%でしたよね!
ところが、DMM株は外貨決済ができません。しかもドルのまま持っておくことができません。
この通常の為替レートの手数料は楽天証券と同じ0.25円の片道ですが
この配当金などについては、片道1円の手数料がかかります。
それを考えても手数料無料はお得なので、
配当金が出ないような米国株(アマゾンやグーグル)などを購入するなら圧倒的にお得!