マスオの心理学講座第一回「損失回避の法則」

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こんばんは。今日もマスオの最後の投稿となってしまいました。何度か話してますが、マスオは大学で心理学専攻(海外交換留学1年)、そして大手経理課に就職しながら、投資を始めました。大学時代は犯罪心理学や多重人格について研究してましたが、経理課勤務後は投資の世界に目覚めて、投資心理学や行動心理学を独学で研究しています。セブ島がロックアウトの中、皆さん暇を持て余していると思いますので、マスオと一緒に心理学を学びましょう。当面は投資心理学について、今回の新型コロナウィルスでの株価暴落の事例も交え、わかりやすく説明していく予定です。

心理学講座第一回投資心理学篇「損失回避の法則」

投資心理学を学び、客観的に自分を見ることが出来れば、実は今回のような暴落時にマスオのように早めの損切ができます。損切とは、株価下落の段階で早めに売却して、損失を最低限に抑える行為を言います。これは投資上級者でもなかなか難しい、それは人間が元来持つ「損失回避」の法則によるものです。

「損失回避の法則」とは

損失回避の法則を簡単に言うと、人間はみな損失を出したくない、損失を出したくない気持ちを前提に行動しているということです。それがゆえに、合理的に考えた時、株価下落時に早めに売却することで損失を最小で食い止めることが出来なくなってしまいます。

株式売買の特性も原因の一つ

株式の売買をやったことがある人なら分かりますが、株式を購入すると、実際に売却をするまで損失が確定しません。損失が確定しない以上、株価下落局面では、ついつい「損失回避の法則により」株式を持ち続けて、損失を拡大してしまう傾向があることをまず最初に述べておきます。

「損失回避の法則」は我々から合理性を奪う

確率を学んだことがある人は、下記どちらが得かすぐに計算ができます。

①100%100万円がもらえる
②50%200万円がもらえる、50%全くお金をもらえない

上記①②でほぼ100%の人が①を選ぶはずです。人は200万円を得ることよりも、100万円すらもらえなくなるという(損失)ほうを恐れる(回避)ので、①で手堅く100万円を得ようとします。上記①②を確立で計算すると、どちらも100万円ゲットできる確率になりますので、理論上はどっちを選んでもいいはずなんです。

①100%100万円もらえる
②50%250万円もらえる、50%全くお金がもらえない

上記の場合だとまた話が違います。確率上は125万円をもらえる理屈になりますので、本来は②を選ぶべきなんですが、実際にはこれでもまだ①で確実に100万円をもらうほうを選ぶほうが多い。これは、まさに損失回避の法則から来ているのです。人間は「損失回避の法則」という心理学的要因で、合理性(確率)を無視して行動します。

さて、上記のケースがお金がもらえる利益の場合だと①を選ぶ結果となりますが、これが借金だとまた事情が異なります。

①借金200万円が半分になる
②50%の確率で借金200万円がゼロ、50%の確率で借金はそのまま

上記の場合だと、借金をチャラにしようとして、多くの人が②を選択することになります。人間というのは不思議で、すでに損失がある場合は、リスクを負ってでも損失を回避(借金をチャラ)にしようとします。

①コインで表が出たら3万円をもらえる
②コインで裏が出たら2万円を払わなければいけない

上記のゲームにあなたは参加しますか?この場合はコインの表裏なので確率は2分の1です。確率の計算をすると50%×+3万円-50%×2万円=5000円という結果になり、合理的に考えた場合、参加したほうが特になります。しかし、この場合も「損失回避の法則」により、上記ゲームには参加しないほうが多いという結果になります。まあ確かに、ギャンブラーでなく普通の堅実な人なら参加しませんよね。マスオは合理性に基づいて行動しますので、上記ゲームには100%参加します。確率に基づくと絶対に勝てる勝負なので、100回くらいやって、50万円くらいを確実にゲットします。

上記ケーススタディ<まとめ>

利益を得られる状況では利益を逃す(損失)リスクを回避する
損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する
損得が分かれる場合では、利益を得ることよりも、損失を被ることに敏感になる

上記の結果となりました。

「損失回避の法則」まとめ

人間は合理的に動くことができません。ですので、株価下落の場面ではもっと下がると思っていても、目先の損失を恐れて売却することが出来なくなってしまうのです。

どうでしたか、理解できましたか?あなたも投資心理学を学んで、有意義な人生を送ってはいかがでしょうか。

なんとかこれで一日5記事の目標を達成したので、これで寝ますね。

おやすみなさい、、、