こんにちは!マイクデイビスです!
みなさんはセブ島の物価が日本の3分の1とか6分の1とかだという噂を聞いたことがありませんか?
結論から申し上げると、それは事実です。確かに、物価だけで見ると日本の半額で買えるものまであります。しかし、今回は物価に付加価値を加味した値段(価値)のお話をしたいと思います。
天丼てんやって安くね?
今回の記事を書くきっかけになった出来事をまずお話します。セブ島に在る或る日本食レストランのメニューを見ていた時のことです。
「海鮮丼が500ペソって安いのか、それとも高いのか。」
というどうでもいい話を友人のマンダ・ウエジロウとしていました。日本円にして約1000円です。日本にいて、美味しい海鮮丼を食べようと思えば1000円では食べられませんから、私たちは当初「安い」と結論づけていました。しかし、日本の天丼てんやへと話題が移ると、海鮮丼500ペソは高いという結論に変わりました。
そうして、その理由は、日本の天丼てんやは全メニューが1000円以下で、更に店員さんの愛想もよく、お店での接客も教育が行き届いています。これをもし物価に加味するのであれば、フィリピン人のやる気もなく、挨拶もろくにしない接客と比較して、日本の天丼てんやは破格の値段であるという結論に至りました。
その他にも、すしざんまいも安いという結論に。セブ島にいると、日本のあらゆるサービスが安く感じられるようになります。それは、「お客様は神様である。」という言葉の間違った理解があったおかげでもあります。
物価と接客の質
物価は物の値段です。そう考えると、確かにフィリピン、セブ島の物価はものすごく安いです。
では、こういう質問をされたらどうでしょうか。
「気持ちよく、お金を払えていますか?」
どうですか?セブ島に在住のみなさん、或いは、旅行でセブを訪れたことのあるみなさん。
セブ島で気持ちよくお金を払える場所とは、やはりサービスの質が高いホテルやレストランではありませんか?そして、そういった場所のお値段は、日本と比較すれば安いかもしれませんが、そこまで価格メリットを感じられるほど安いでしょうか?きっと、そうではないと思います。
一方で、日本はどうでしょうか。例えばヤマダ電気という家電量販店を例に出して考えてみましょう。
ヤマダ電気で500円の商品を買ったとします。店員さんはものすごく親切で心のある接客対応をしてくれはしませんか?気持ちよくお金を払えるお店ではありませんか?
日本で500円の商品とは、セブ島では250ペソくらいの物です。250ペソの商品を日本人に売るフィリピン人スタッフや店員さんの接客対応は果たして、私たちを気持ちよくしてくれるでしょうか。
全ての人の接客が悪いと言っている訳ではありません。50ペソのサービスでもものすごく丁寧なフィリピン人の方もいます。しかし、大半は自分が接客業という業種であることを忘れ去っているような方が多い気がします。
マクドナルド
日本にもフィリピンにもあるマクドナルドを例に出してみたいと思います。フィリピンのマクドナルドでケチャップをくださいと言うと、店員さんによっては嫌な顔をして、ケチャップを投げるように突き出すこともしばしばあります。日本でそんなことをする店員さんはみたことありません。
レジをしながら従業員通しでおしゃべりをして、客の対応が遅れるといったことはセブ島では日常茶飯事です。日本ではそんなことは100%ありえないと思います。
日本よりマクドナルドの価格は安いです。ビックマックのセットは500円で買えます。しかしながら、買って気分よくお金を払えるのは間違いなく日本だと思います。
最後に
冒頭でも結論を述べていますが、フィリピンの物価が安いのは事実です。しかし、接客やサービスの質を考慮した場合、日本の物価はフィリピンよりも安い可能性があります。
これはあくまで相対的な考え方で、物価にこの考え方が通用しないことは承知の上ですが、もしも、仮にも、ということで今回はお話いたしました。
私は日本の「お客様は神様だ。」という接客思想がものすごく嫌いです。なぜなら、お客はその店でその商品を買う必要があるから来ているのであって、接客を受ける為に来ている訳ではありません。なので、店は商品を売って儲かる。客は欲しいものをそこで買えて助かる。客と店は常にウィンウィンな関係であると思っています。
過剰な接客は逆にありがた迷惑となりますが、日本のホスピタリティの精神は、世界に誇るべきものだと思います。
以上。