こんにちはマスオです。
もう随分前になりますが、セブ島の英語学校がオンライン留学では絶対に生き残れない、というような内容の記事を書きました。
※上記確認しましたが、月日が経つのは早いものでもう2か月経過しています。
マスオからすると、そんな当たり前のことを、今更やっぱり難しいよねという記事を最近よく目にするようになりました。
今日は再度対面式授業を提供するセブ島英語学校と、オンライン英会話について整理をします。
目次
セブ島英語学校とオンライン英会話はシナジーが薄い
こちらについては、前から分かっていたことなのですが、英語教育やフィリピン人講師という共通点、施設を一部共有できることなどを除くと、事業のシナジー(相乗効果)が極めて薄いです。
セブ島の英語学校にとって、オンライン英会話は対面式授業を提供する英語学校あっての存在。空いている施設や講師を使用してオンラインレッスンを提供してこそ、シナジーを発揮できる存在なのです。
対面式授業とオンライン授業の価値が違う
オンライン留学を提供している英語学校の学費が高すぎる件は、以前指摘しましたが、英語のマンツーマンレッスンにおける、対面式授業とオンライン授業の価値の違いは、2:1どころではないくらい大きな差があります。
さまざまな業種でオンラインビジネスへのシフトが模索されていますが、通常対面式で提供しているビジネスは、高額な家賃ありきで料金設定をしています。そうした会社が、似たような料金でオンライン事業を提供して、ビジネスとして成立するはずがありません。
提供できる価値の違いが、オンライン事業のみ提供している料金の差となり、対面式授業(事業)を提供している会社にとって、オンライン授業(事業)への転換の遅れに拍車をかけています。
対面式は熱量が全く違う
いくつかの対面式ビジネスで、オンラインシフトに大苦戦を強いられています。
対面式マンツーマンレッスンでは、オンライン英会話では提供できない講師の熱量を伝えることができるます。この「熱量」が影響する事業で、オフラインからオンラインへのシフトに苦戦をしている様子が見受けられます。
この熱量が大きく影響するジャンルとしては、オンラインコーチング、オンライン営業などです。
対面型コーチングをやっている企業が、オンラインにシフトしたことで客離れが進んでいるという話を聞きましたし、顧客のところに訪問できない営業が、オンライン営業では成果が上がっていないという事実が発生しており、オフラインからオンラインにはシフトすることで、大きく売り上げを落とす企業が多く発生しています。
オンライン英会話の破壊者「例(ネイティブキャンプ)」には勝てない
オンライン英会話は、英会話スクールの破壊的にイノベーションです。
料金も月6000円台でレッスンが受け放題なだけでなく、教材なスマホ対応など進んでおり、こうした企業にセブ島の英語学校がオンライン英会話で勝てる可能性は極めて低い。
唯一残されているのが、別会社でオンライン英会話を立ち上げて、完全に別途運営していく方法だが、現時点でこれができているセブ島英語学校は5社にも満たないという状況。
セブ島英語学校にとって生き残りは完全な別事業か
すでに多くの学校が、キャンパス閉鎖、規模縮小など着手しているようです。
<悲報>セブ島英語学校関連・飲食店倒産・閉店、閉校、閉鎖情報
単純に事業規模を縮小するには、延命措置にすぎません。
こうした厳しい経営環境で、新規事業に着手して収益化に成功するセブ島の英語学校は、今後生まれるのでしょうか。
今日はせっかくなので、セブ島英語学校の運営者が着手できるビジネスアイデアをいくつか列挙してみました。
講師Youtuber化
フィリピン人はエンターテイメント性に優れたところがあります。多くの講師が、自撮りや映像作成が好きなはずです。
いっそのこと、映像編集まで含めて丸投げして、空いている時間で講師にYoutubeの映像を作成させてみてはどうでしょうか。
英語学校としてでは面白くないので、なんでもありで、講師の力量に任せてみることで、アクセスを集めるYoutuberを生み出すことができるかもしれません。
学校のスペースに余裕があるはずなので、講師の特技を生かしたオンラインレッスンの映像制作もおもしろいかもしれません。
日本食のデリバリー事業
多くの日系英語学校が生徒に食事を提供していました。
こちらは飲食業の免許の問題は発生しますが、キッチンスタッフを活用して、日本食(お弁当)などのデリバリー事業をやってみてはどうでしょうか。
キッチンの状況にはよりますが、「こーすけのピザ」なるものを商品化して、ピザのデリバリーを、英語学校のキッチンで作成、デリバリー販売しても面白いかもしれません。
セブ島もホテルと施設の余剰が当面は続くか
当面観光客がセブ島に来れないため、ホテルなどの宿泊施設が余る状況が続くと思われます。
日本だと、特に東京都心はリモートワークの推進で、オフィスビルの稼働率がどんどん低くなっていくと考えています。
オーナーサイドは、空室ではお金にならないので、そうした施設を利用した新しいサービスが今後立ち上がってくるのではないでしょうか。※この分野については、もう少し研究を進めてみたいと思います。
レンタルオフィスや会議室などもそうですが、そうしたサービスの低料金化が進み、今後も競争が激化していくと予想されます。
対面型授業からオンライン授業への転換が難しい理由(まとめ)
オフラインとオンラインのシナジーは薄い
そもそも授業の価値が対面型とオンラインでは違う
オンライン英会話の成功企業には勝てない
大きな障害は「熱量」の問題か
生き残りのためには新規事業の成功がキー
現実は厳しい
読者のなかでセブ島英語学校を新規で検討されている方は、ほとんどの英語学校が閉校に追い込まれた後、格安で閉校後の跡地に進出する、究極の後出しじゃんけん方式を推奨します。
それでも、需要が回復するのはかなりの時間が要すると思われ、新規参入も躊躇するのではないでしょうか。
下手をすると7-8割の英語学校がなくなってしまうかもしれません。
2020年内は状況を見守っていきます。
それではまた。