こんにちは、唐仁田 郁夫(カラニダ イクオ)(@xoxo)です。
セブ島留学をお考えのみなさまにとってはかなりショッキングなタイトルかもしれませんが、事実として、セブ島留学に大抵の人は失敗に終わります。さらにタチが悪いことに、彼らは成功した、あるいは、英語が喋れるようになった気になって帰国します。
今回はなぜ「セブ島留学にきた彼らは失敗を成功と勘違いし、ドヤ顏で帰国するのか」と、成功するために必要なこと・そもそもセブ島留学における成功ってなんだろう?ということをお話します。
目次
もくじ的なリスト
- セブ島留学で成功する条件
- セブ島留学をする英語初心者が勘違いしていること
- 語学学校の選び方について
セブ島留学で成功する条件
セブ島留学で確実に成功する条件として以下が挙げられます。
- 他の学生と一切の交流を持たない
- 毎授業の予習・復習を毎日行う
- 土日は自習にて試験対策等をこなす
おそらく多くの方が、
「せっかく高い金出して留学するんだからそれくらいやるぞ!」
と意気込んでいると思います。ただ、無理です。
上記の3点をセブに来て”突然”できる人はまずいません。現在1時間でも2時間でも自分で決めた勉強量を毎日こなせている人はそのまま続ければいいと思いますが、そうでない人は100%続きません。断言します。あなたには無理です。
なぜ無理なのか。その理由は以下の3点です。
- 基礎英語力がない為授業が理解できない
- 観光気分の日本人留学生が非常に多い
- 気温が暑すぎる
基礎英語力がない為授業が理解できない
多くの人が失敗する理由は、極端に言えばこの一点に尽きます。それ以外の理由は、「セブ島留学が失敗する直接の理由」にはなり得ません。つまり、ただの言い訳です。
基礎英語力がないから授業が理解できない。最初から理解できる人なんているわけないと思っているところ恐縮ですが、英語の勉強なんか日本の中学生でも出来ます。
そして主に授業で使われる英語表現(会話)のほぼ全てが中学生で習うようなものばかりです。また多くの方が、中学英語なんか・・・、話せるようになりたいだけだから・・・と訳の分からないことを言いますが、日本の中学英語(ネイティブの幼稚園児並)を理解できない人が、何を話せるんでしょうか。そもそも、会話が成り立たないことくらいは明白です。
多くの日本人が失敗する理由は、昔授業で意味不明だった英語とは全く別の授業が存在すると思っているからです。
英語は積み上げ式です。足し算です。積み木のようなものです。つまり、どれだけ高く積み上げたくても、床がなければ一生積み上がりません。英語における床とは、中学で習うようなつまらない単語・文法を理解することです。
あなたはセブにきて英語力を積み上げる為の床を作り終えていますか?もしまだなら今すぐにやりましょう。今すぐに出来ない人は、セブで授業についていけず観光客気分の留学生とつるんで変な異性(時には同性の可能性もある)に変な病気を移されて終わりです。
観光気分の日本人留学生が非常に多い
はっきり言って、学校によります。観光の延長として留学体験を提供しているようにしか見えない学校もセブ島にはあります。
残念ながらそのような学校に行くと、テラスハウス・あいのり状態です。どこででも出会えそうな、どこにでもいそうな男女がなぜかセブ島という辺鄙な場所で、短期間で恋に落ちて謎の恋愛ごっこをするという感じです。
何それ、楽しそ〜!
と思う方はそれはそれでいいと思います。ただ、勉強をしたいという方にとっては、自分の周りで誰々が誰々と云々かんぬんというのは五月蝿以外のなんでもありません。
ちなみに私は留学中、1人も友達が出来ませんでした。帰り際にたまたま知り合った日本人の男と昨年になってセブで再会し仲良くなりましたが、特に留学中はあまり話していません。
観光客気分が多く集まる学校の名前をこの場で公表することは出来ませんし、その中にも真面目に留学をしている学生はいるので全てがそうとは言い切れませんが、学校の公式ウェブサイトを見ればだいたいその学校のイメージ(楽しそう、真面目そう等)がわかります。逆に、ひと目でイメージが湧かない学校も大していい学校ではありません。
学校選びには注意したいところです。まあ、日本人が多くても勉強する人はするので、これはただの言い訳ですが。
気温が暑すぎる
気温が暑すぎます。
暑い地域の人々は貯蓄ができないというような話を聞いたことがあるでしょうか。危機感というのが薄れていきます。
日本人についても同じことが言えて、セブ島にいると危機感が薄れていき、また何をするにも物価が安いため、かなりのんびり贅沢に暮らしていても留学期間程度で生活費用の心配をすることはほぼあり得ません。毎日タクシーに乗って外食してもたかがしれています。そんな場所です。しかも暑いです。
人間は確実に堕落します。まあ、これも言い訳です。暑い国にいてもマニー・パッキャオのように努力し続ける人はいます。
セブ島留学をする英語初心者が勘違いしていること
英語初心者がしている大いなる勘違いは以下の通りです。
- マンツーマンは多ければ多いほど効果的だと信じ込んでいる
- 留学期間が長ければ長いほど効果的だと信じ込んでいる
- 先生がどうにかしてくれると信じ込んでいる
- 英会話と英文法は全くの別物だと信じ込んでいる
もし今あなたが上記のどれかの考え方をしてしまっている場合、セブにきてもその留学は100%失敗に終わります。なぜこれらが勘違いなのかを以下で適当にざっくり詳しく明瞭にお話します。
マンツーマンは多ければ多いほど効果的だと信じ込んでいる
勉強時間は長ければ長いほど良いというのがそもそもの勘違いです。確かに反芻機能が優れている人であればその日に知ったことをその日のうちに咀嚼し切れるかもしれませんが、多くの人はそうではありません。
つまり、新しいことを知った時にそれを自分の脳みそに落とし込むスピードによっては長時間勉強は効果的かもしれません。理解が速い人などは長時間やっても効果的かもしれませんが、そうでない人は無駄です。
日本人が読めもしないアラビア語の文献を15時間眺めていて何か一文字でも理解できるようになると思いますか?
なりません。そういうことです。
理解できる範囲・量のみとちゃんと理解し、脳みそに落とし込む。基本です。1時間で限界だと思えばそれでも質の高い勉強はできているはずです。
留学期間が長ければ長いほど効果的だと信じ込んでいる
上とほぼ同じですが、インプットを頑張れない人の英会話は乏しいものになります。
現在何単語くらい知っていますか?勉強していなくても意外と500単語くらい知っているかもしれません。そしてもっと驚くべきことに、500単語もあればフィリピン人との会話はなんとなく成立してしまいます。これが最も日本人を勘違いさせてしまうポイントなんです。
500単語知っている人が
「あれ意外と会話できるじゃん」
となると、めんどくさい単語はほどほどに、さあ何の話しようかな〜♩となりがちです。あるいは、会話の中で言えなかった単語をググって「こう言うんだ〜!」で終わる。
意味ないです。500単語です。大学受験を経験する人は少なくとも3000単語は知っているはずです。でももっと多くの単語があります。いちいち調べるのも良いです。ただ、調べなくても出てくるくらいインプットした方が便利じゃないですか?
いちいち調べるやり方だと500単語スタートで3ヶ月に、600語くらいになって終わりだと思います。100単語なんてやろうと思えば1日で暗記出来る量です。
で、何が言いたいかと言えば、期間よりもインプットのスピードと質ですよ。ということです。
先生がどうにかしてくれると信じ込んでいる
先生はどうにもしてくれません。
そもそも英語を喋れない・知らない・理解できない人が英語しか話せないフィリピン人の先生に何をどうしてもらえると思っているんですか?
劇的なメソッドによって英語が出来るようになるとかですか。そしたら別にフィリピン人を先生として雇う意味ないですよね。そのメソッドがあれば言い訳で、発案者は絶対に売りさばくはずですから、残念ですが、そういうことです。
英会話と英文法は全くの別物だと信じ込んでいる
英文法というとつまんないと思う人が多い印象ですが、英文法は言うなればパズルです。
この単語はここにきてこれはこう。あ、ルービックキューブと言ってもいいですね。要するに単語を正当な位置に置いて全体の見た目を整える練習ということです。
女の子可愛いとしていたんだけどチャット昨日、仕事だからということで次の日が会えない。
意味不明ですよね。文法を知らないと、あなたの英会話はこうなりますよ。こんな英語を話す自分になりたくて留学するんですか?違いますよね。
語学学校の選び方について
最後に、語学学校の選び方についてお話して終わります。
今やセブ島には100校近くの語学学校が点在しています。有名な語学学校・無名な語学学校といろいろです。キャンパスが汚い、綺麗、ウォシュレット付き、日本人・韓国人・ロシア人資本、国籍比率・・・
選ぶ時の要素が多すぎて、何をどうしてどのように選べばいいのか分からない方も多いでしょう。なので、これだけ確認すれば英語に関しては大丈夫。という唯一の点をご紹介します。
それは、「日本人で英語を教えられる人がいるかどうか」です。
それ以外の要素は、ただの飾りです。
最後となりますが、「そもそもセブ島留学における成功」ってなんなんだろう。について。
それは人それぞれですが、「セブに来る前と来たあとで目標が変わっておらず、それの実現に向けて努力ができている状態」であることだと私は思います。
セブ島留学は1つの出来事ではなく、その後も続く理想の自分を実現するための最初の第一歩でしかありません。だから、英語の勉強を続けられている状態になっていれば、それは成功と言って差し支えないと思います。
以上、本編4494文字の超大作でした!