皆さんどうもこんにちは。ワカメです。
ワカメが語るシリーズ”ボランティア” 今回は 【スタディツアー】についてよ。留学生の皆さんは授業のない週末に、NGO/NPO団体が主催しているスタディツアーによく参加されているわね。そんな皆さんに、スタディツアーに行く前の事前学習として、自分が参加しようとしている【スタディツアー】とは、どんなものかということを軽~く知っておいてもらえればと思うわ。
前回までの記事を読む▼
【ワカメが語る、ボランティアとは。~全てが無償の奉仕活動ではない~】
【ワカメが語る、NGOとNPOとは。~利益の行方~】
【必見!!】セブ島のボランティア団体を比較してみた!留学生に人気の週末スタディツアーをランキング!
目次
スタディツアーとは
スタディツアーとは、NGO/NPO団体がもつ収入源の一つ、事業収入に関わってくる分野ね。意味はそのままで『スタディ=学ぶ』『ツアー=周る(旅)』一般的なツアーは観光が主な目的だけれど、スタディツアーは旅を通して「学ぶ」ことが目的となるわ。
実際に途上国でイマ起こっている問題に向き合い、知ること。参加者の人の目的は様々だけれど、何かを見たい・知りたい・聞きたい、五感を通じて学びたいということが根底にあると思うわ。そして提供する側の団体は、そんな参加者の人たちに自分の団体が行っている支援活動を通じて、現地の現実(リアル)を知ってもらうことを主としているわ。
特徴としては団体が支援している地域に視察へ行くため、ローカルなエリアやスラム街などの貧困層の住むエリアにも行くことができることね。
中には事前に許可を得ているNGOやNPOのスタッフ同行でなければ入ることの許されないエリアもあるから、スタディツアーはそれらの場所に訪れることができる貴重な機会だともいえるわね。
主な内容
スタディツアーの内容は、団体によって異なるわね。でも大まかな雰囲気を知るために、セブ島の団体がよく実施している内容を簡単に説明していくわね。
1.団体についての説明【活動やフィリピンの貧困について】
基本的には、団体についての活動内容などを説明する時間も設けられているわね。説明の時間を事務所などで行うためにスケジュールに記載し組み込んでいることも多いけど、中には車での移動中や、活動場所に到着後に現地で説明をしている場合はスケジュール内容には記載していないこともあるわ。説明があるとないとでは、活動においての理解度が大きく変わるわ。
2.団体の活動先の視察
スタディツアーで多いのは団体が実際に活動している活動先に視察へ行くことね。ワカメはこれが何よりもスタディツアーの醍醐味だと思っているわ。せっかく現地に足を運んでいるのだからね、インターネットの情報だけじゃ伝わってこない生活の様子や空気感を五感で感じる。自分なりの視点での気づきや疑問を持って、他の人と共有し考える。それも一つの学びよね。
また、この活動場所は団体により異なるわ。セブの場合だと、スラム街(港近くや海上)、墓地スラム、ゴミ山、山村集落などの視察をスタディツアーへ組み込んでいることが多いわね。
視察先はスタディツアーのスケジュールによって異なることもあるから、選択する時には自分の”知りたい”と興味関心がある活動先を視察できる内容で参加・日時の予定を決めるのも一つの手ね。
3.家庭訪問/質問タイム
活動先での視察の際は、その地域で暮らす人々の家を訪問する時間が設けられていることが多いわ。家庭訪問の内容としては、家の中まで入って様子を見させてくれることもあれば、スタディツアーの参加人数が多い場合は軒先での会話のみということもあるわ。
ここでのポイントは、参加者は事前に質問を考えておくことね。
というのも理想は、事前に団体側から家庭を訪問するにあたっての説明や、質問内容の例(初めての人はどんなことまで聞いてよいのか判断がつかないこともある)とかがあると良いけれど、ないことが多いからそこは自分でしっかり用意しておくべきことよ。
特にボランティアや、スタディツアーが初めての人は尚更。できれば英語で文章を考えておくと尚よいわね。考えずにいって何を質問してよいのかわからなくなって、沈黙で相手側に気を遣わせるような状況だけは避けたいわね。
4.支援している子どもたちとの交流
活動先では子ども達と交流する時間も設けられていることがほとんどね。団体がゲームを用意してくれて皆で遊ぶこともあれば、各々で散らばって遊ぶこともあるわ。この時によく子どもたちと一緒に写真をとって思い出づくりをすることもできるわね。
5.食事配給
活動先のスラム街などで、簡単な食事配給を手伝って行うこともあるわ。または、この食事配給(炊き出しボランティア)をメインとして行っている団体もあるわね。または、配給のみならず交流の一環として子どもたちと一緒に昼食を食べる時間が設けられていることも。
6.日本語・英語の授業/青空教室
活動先の子ども達に日本語を教えている場合は、授業の一つとして参加者自身が先生となり日本語を子ども達に教えることも。この場合は事前準備も必要になるわね。または、子ども達が普段受けている授業に一緒に参加する場合も。子ども達の普段の様子を参加型で知ることができるわ。
留学生をターゲットに。
スタディツアーは日本国内や、他にも様々な国と地域で行われているけど、活動場所が海外だったら、参加者は日本からスタディツアー参加のためにわざわざその国にいったりすることもあるわ。その場合だと、もちろん1日では終わらないから現地に滞在する宿泊代や食費、それに航空券費用もかかってくる・・・参加費用だけではないから出費がかさむのよね。
けれどセブ島の場合だと・・・・・・
日本人をわざわざスタディツアーのために遠い日本から呼び込むのはマーケティングの面でも結構大変だけれども、よくよく考えてみたらセブ島は勉強目的で来た日本人がうじゃうじゃ。彼らに『週末に気軽に参加できるボランティアですよ~』って宣伝すれば参加者を集めることは前者に比べると比較的容易よね。それにターゲットとなる留学生の参加者は既にどこかしらの語学学校に滞在しているわ。参加者側からしたら、支払い費用が参加費のみという経済的に負担が減るし、どちらにとっても嬉しいことよね。
参加費の行方
スタディツアーは事業収入の一つだと伝えたわね。だから参加者が支払った参加費は当然、団体の活動に使われるわ。でも“活動”“運営”っていうと大まかで、実際のところ、じゃぁどういうことに使われているのかって気になるところよね。
スタディツアーは参加者に現地のことを知ってもらうことを目的としているため、体験プログラムを行ったり、 そのための講師や通訳などのコーディネートが必要になる場合もあるわ。その場合はそれらスタディツアーを行うための運営費や、炊き出しの場合は食事の購入の為に回されるわね。
セブ島で活動している団体のスタディツアーの参加費はさまざまよ。500ペソ~2000ペソほど。500ペソと2000ペソじゃ大きな違いよね。セブ島で生活しているとわかると思うけど、2000ペソってまぁまぁの大金よ。中には、「2000ペソ払って普段経験できないような体験ができるなら安いもんだよ」って思う人もいるかもしれないわね。
でもこの記事でも言ったように、どんな形であってもお金を払うのであれば、そのNGO・NPOがどんな活動をしているか・彼らの経歴などは知っておいた方がいいと思うわ。あくまでスタディツアーはボランティアの一環でもあるから、自分がやりたくて参加するってところが基本にはあると思うの。「なんとなく」で選んで蓋をあけてみたらワル物に加担していた・・・・なんて、誰も望まないわよね。ボランティアである以上、強制されたとはいえないわよ。
まとめ
国際協力、国際支援などのボランティアに興味関心のある方、また単純にその国のことをもっと知りたい!という方にとってはスタディツアーへの参加は、一つの国を多方面から見ることのできる良い経験になると思うわ。
スタディツアーは、簡単にいえば“事業収入”だけど、スタディツアーを通じて参加者に賛同してもらえたらそれは会員獲得にも繋がるかもしれない。寄附をしてくれることだって望めるわ。だから、スタディツアーの内容は、各団体が必死で“良いものを!”と考えるものよ。
だからといって、内容が必ず良いというのは間違いね。内容が薄すぎて参加する価値がないところもあるわ。テーマが似ているツアーだとしても、主催する団体によってツアー内容や視察の雰囲気は全然変わってくるから、下調べは必要ね。
それでは皆さん、今回も読んでくれてありがとうございますね。
ではまた、次のブログでお会いしましょう。