こんにちは、唐仁田 郁夫(カラニダ イクオ)(@xx)です。
今月の3月31日で1期目が終わるということで、ぼちぼち決算の準備を始めている訳ですが、弊社は完全な赤字決算に加えて、完全なブラック企業でいる状態を維持しています。
さて、起業前と起業後で変わったことや気付いたことなどを綴っていこうと思います。
もくじ
- もうSteve Jobsの本は読んでいない
- 会社経営って何も面白くない
- 社長って肩書きで得したことは?
- 変わったことと変わらないことまとめ
- 2期目について
もうSteve Jobsの本は読んでいない
「起業したい!」
という平成生まれの方達はたぶんSteve Jobsの伝記などを読んで胸を熱くしているのではないでしょうか。
私もそうでした。ただ、Steve Jobsよりもアリババ創業者Jack maの本を舐め回すようにずーーーーっと読んでいた記憶があります。
そのほかにもヘンリー・フォード、エジソン、孫正義などの本をずーーーーっと読んで胸を熱くしていました。自分も起業したらきっとこの人たちみたいに世界を変える男になるに違いない!と。
しかしながら、起業してわかったことは、自分は彼らのようにはなれないということです。起業しなくても分かるようなことだとも思いますが、私は起業さえすれば彼らのようになれると思っていた節があります。すごく単細胞だったなあ、と。
じゃあもう諦めたのかといえば、決してそういうことではありません。自分は今でも自分が世界を変えるというか、世界に何らかの影響を与える人間になるであろうことを信じて止みません。では何が変わったのかというと、起業家としてのアイデンティティが芽生えたということです。
別にSteve Jobsにはなれなくても、自分が一人の起業家として誰かに影響を与えることはできるし、自分はSteve Jobsという起業家ではなく、唐仁田 郁夫(カラニダ イクオ)という起業家なんだという確固たる自我の確立が完了しました。
そうなると自然と偉人と呼ばれる人々の自伝や伝記は読まなくなりました。代わりに、もっと実用的な本であったり、数年頑張れば超えられそうな経営者のブログや記事をたくさん読むようになりました。
とは言っても、相変わらずjack maが好きであるということには変わりないので日本にいる間はどっぷり彼に関する本を読んで胸を熱くしたいと思っています。
結論として、起業後は起業家としてのアイデンティティが芽生えた為、「この時Steve Jobsだったらどうしていたんだろう」とは考えなくなり、唐仁田 郁夫(カラニダ イクオ)はどうしたいのか、唐仁田 郁夫(カラニダ イクオ)はどうするべきだと考えるのか、という思考回路に落ち着くようになりました。
会社経営って何も面白くない
起業する前から薄々感じていたことですが、自分は会社経営には全く興味がありません。それよりも事業を作ることばかりに興味があり、人を雇って、人の管理をして、お金の管理をして、法律が云々でということにはあまり興味がありません。
1年やってみて思ったことは、会社経営というか、会社を所有することの喜びは一切感じられなかったですね。この後でも綴りますが、自分は特に社長やCEOという肩書きにも興味がないので、優秀な社長を雇えるように頑張りたいと思います。
実は20歳の頃、起業するにあたり、社長を探さないといけないということでリクルートに勤めていた先輩や大学の経営学部の教授を勧誘していたりもしたのですが、
「金は出すから社長になってくれ」
という若干20歳の男の子のそんな発言は信じられなかったんだと思います。あるいは、当時の自分は彼らから見ればただの子供だったんだろうなあ、と。今もまだ子供っぽいところばかりですが。
結論として、仕方ないから社長にはなったが、会社経営についてはあまり面白みを感じられないままである。事業戦略や事業作りは想像以上に面白かったので、今後どうなっても起業家はやめられそうにないと感じた。
社長って肩書きで得したことは?
肩書きだけじゃ何も変わらないかなと思います。ただ、セブルートを読んでくれている方と直接会った時に会社を持っているんです〜。という話をすると、
「えー!すごーい!」
と言われるのでそれはなんか得した気分です。会社作っただけで何かを成し遂げた人のように讃えられることがたまにあるのでそれは得ですね。あとは、話が通じやすいです。
自分は23歳という若さなのですが、起業しているという事実があるだけで、経営者の大人たちが手加減せずに色々話してくれるので、すごい助かるし勉強になります。新卒の社会人にはこんなこと言わないんだろうなあというような話なども聞けるので、得した気分です。
結論として、絶えず学び続ければ年齢や肩書きなどは関係なく頭の良い大人と関わる機会は増えると思いますが、同業者というか、漁師は漁師同士で仲良くなるみたいな感じで、経営者は経営者で集まりがちなので、そのコミュニティに参加できるとこれは大得だと感じました。
変わったことと変わらないことまとめ
1日8時間働いても、何十時間働いても誰も褒めてくれないし、誰も自分をケアしてくれないし、誰も自分に1円だってくれない。
これが起業です。
マインド面で言えば、サラリーマンの仕事に対する考え方などはもう死ぬまで理解できないんだろうなと思います。私も一応学生の頃バイトなどはしたことがあるから分かりますが、限られた時間働くだけで金が貰えるというのはかなり楽です。
金を生み出すために何十時間と働いているうちに時給という感覚は完全になくなり、日給という感覚はなくなり、残ったのは、会社の収益に対する執着だけです。
これが最も変わったことなんじゃないかと思います。会社がなぜ従業員に給料を払うのか、会社がなぜ存在できるのか、なぜ社会があるのか。会社経営を1年するだけでそれが全て鮮明に見えてきます。
あとは、これもまたマインドの話ですが、何にも屈しない精神力というのも身についたと思いますよ。
なぜ自分は起業にこだわるんだろう。なぜ自分は楽だと分かっているのに就職しないんだろう。
それは、起業でしか出来ないことをやりたいからで、起業でしかできないことの一部をすでに自分ができているからだ。だからやめるわけないよね。
という感じです。
変わらないことは、使命感です。どんだけ貧乏になって、カップヌードルも食えないくらい金が尽きても自分の人生のミッションがぶれたことは一度もありません。
結論として、起業すると社会が見える。雇用者と被雇用者の思考回路がどちらも理解できるようになる。時給という感覚がなくなる。ひたすら不安と恐怖と孤独に怯えながら、それでも仕事をしないといけないという環境の中で不屈の精神が育まれる。
オススメ:以上のことから、1年間ガチで起業して苦しみ抜いたあと就職するときっとすごい仕事頑張れると思いますよ。あと、出世も早くなると思います。
2期目について
大変ありがたいことに、セブ島の語学学校2校と契約させていただくことになりまして、なんとか黒字化の兆しが見えて参りました。
そのほかにも留学代理店の方でもお問い合わせをいただくようになりまして、もうあと1年あれば完全に企業として走り出す準備が整うと踏んでいます。
そしたらいよいよ自分がやりたいことを片っ端からやっていくだけになりますので、これはもう今後が楽しみで仕方がないという感じです。
ということでございまして、来たる4月25日は弊社の設立1周年パーティーを小さく開催しようと考えておりますので、皆様からの心温まるメッセージをお待ちしております。