昨日の記事「<過酷>セブ島英語学校サバイバルゲーム始まる」にて、セブ島の英語学校のデッドゾーンは今年の6‐7月あたりと予想しました。本日は、今話題の某英語学校の場合はどうなのか、倒産リスクはどのくらいなのか、について徹底分析をしました。マスオは当然某英語学校の内部事情については、全く知りません。ただ、マスオの経験とさまざまな情報情報収集(密告者含む)によって、出来るだけ現実に近いラインを予想しました。これは予想なので、学校名、代表者名や、キャンパス名は控えさせていただきますので、悪しからずご了承ください。
目次
某調査会社の資料を読み解く
マスオは経理課の頃から、未公開企業の調査を担当してまして、会社の状況というものは、〇〇データバンクなるもので一発で分かるんです。今回はマスオ独自のルートで調査依頼をした結果2018年9月期 売上7億強、経常利益1億強(日本の会社です)ということが判明しました。2019年9月も同水準は確保しているとみて、日本の売上(英語学校の日本人売上およびオンライン英会話売上)の合計は7億円強です。セブ島の英語学校の他の国籍の売上は、年間3-4億くらいなのではないかと思われます。ということで、
売上10-11億円
との調査結果が出ました。
某英語学校の固定費を分解する
(〇〇パーク校の家賃)
〇〇パーク校は全部で4000㎡はあるんではないでしょうか。あくまでざっくりですよ。メイン校舎に2フロア、もう1フロアオンラインで借りてるらしいです。それにドミトリー加えると、〇〇パークだけで、5‐6ミリオン(ペソ)近いと推測します。あくまで推測ですが。
(〇〇校の家賃)
あそこはマクタン島ということもあり、結構安く契約していると聞いています。それでも昨今の拡大、拡大で少なく見積もっても2‐3ミリオン(ペソ)は固定費あるのではないでしょうか。これもざっくりですよ。
(2キャンパスの合計家賃)
上記を踏まえると合計で最低8ミリオン、日本円で月1800万円程度の家賃と予想します。
その他経費
人件費はフィリピン人が500人だとすると5ミリオンくらいですかね。実際10人とも20人ともいわれる日本人スタッフの給料負担も大きく、少なく見積もっても日本人給料で2ミリオンはいくのではないですか。代表者とか親族の給料も入れてになりますが。もっと行くかもしれませんが、ここは少なく見積もっておきましょう。
(合計固定費)
実際は光熱費とかフィリピン結構行くんですが、まあそこを2‐3ミリオンと考え、ざっくり最低でもミリオンペソ、17‐18ミリオンペソ、月間合計4000万円の固定費がかかっている計算になります。
オンライン英会話の売上はどうなのか。
昨今オンライン英会話の競争は激しく、〇〇が大きな売上を獲得しているとは思えません。まあいいところ月間2000万円、年商2-3億がオンライン英会話事業の規模感ではないでしょうか。実際にオンライン英会話事業の売上を算出する際に、最も簡単な計算方法が、人件費×2倍に法則です。現在オンラインで負担している人件費を講師500名の5ミリオンペソだとすると、月間売上2000万円はかなり妥当な予想だと思われます。
某英語学校の売上および損益(英語学校含む過去)
月間売上9000万円
月間経費7000万円(人件費3倍その他変動費追加、マナビジンの広告費も追加)
月間利益2000万円
上記が妥当なら、年間2-3億の利益のうち半分くらいしか申告していない計算になります。売上10-11億円、経常利益2-3億円がかなりいい線の予想と判断します。
某英語学校の売上および損益(現時点)
月間売上2000万円
月間経費4000万円
月間赤字2000万円
上記で最低ラインです。実際の赤字幅は2000万円から最大で3000万円の赤字が妥当なラインだと予想します。
某英語学校は借入(調達)可能なのか
日本の金融機関は中小企業向けに国からの支援の融資制度などを急ピッチで進めています。一方で売上5-10億もいくような中堅企業はその枠では全く足りません。調子のいい時は銀行は貸してくれますが、そういう国からの保証制度がないとなると、ほとんど銀行からお金は出ないと思ったほうがいいかもしれません。現時点ですでに結構借りているかもしれませんので。
<マスオの解釈>某英語学校の倒産リスク
オンライン英会話の売上が月間2000万円ほどあるなら、そうそう倒産はしないと思います。ただ、最近現地のライセンスやセブ島ロックダウンの状況などもあり、なかなかその売上確保も難しくなっている。もともと2-3億円程度の利益は出ていたのではないかと想定しますが、申告ベースでは1億円強。個人資産などもそれなりに貯めこんでいる可能性が高いです。
どのくらい現金を持っているかがポイントになりますが、せいぜい1-2億円。上記赤字が続くと早ければ4‐5か月、もてば半年から1年はもつのかもしれません。
<マスオの解釈>今後どうなる
倒産を回避するために、どっちかのキャンパスを閉じる可能性が高いです。多くのセブ島英語学校がそうであるように、今後キャンパスを閉じることで、学校のスリム化を図り、生き残ることを目指す必要があります。
返金をケチってるくらいなので、手持ち現金は実は1億くらいしかないのかもしれません。2000万円赤字で5か月、3000万円赤字で3か月、そりゃ焦るよなとは思います。2億くらいは持っていたと思いたいところです。
真実は本人のみぞ知る。
それではまた。