①の計篇を書いた後、「孫子の兵法」は改めて勉強になるなと思いました。今日は第二回作戦篇です。作戦篇は主に軍を起こすことについて、軍費について述べられています。それでは早速講義に入りましょう。
目次
1.戦争は長引かせてはいけない
大軍を率いて遠方に攻めるとなると、その軍費は膨大になる。そうした戦争を長引かせてしまっては、そもそも軍も披露し英気もくじかれて(やがて)力も尽き財貨も亡くなったということであれば、(外国の)諸侯たちはその困窮につけこんで襲い掛かり、たとえ(味方に)智謀の人がいても、(とれを防いで)うまくあとしまつをすることができない。
だから、戦争には拙速ーまずくともすばやく切り上げるーというのはあるが、功久ーうまくて長引くーという例はまだ無い。そもそも戦争が長引いて国家に利益があるというのは、あったためにがない。だから戦争の損害を十分に知り尽くしていないものには、戦争の利益も十分に知り尽くすことはできない。
マスオ解釈
戦争は決して長引かせてはいけない。長引かすと、軍隊も英気を失い、その結果諸外国から攻め込まれるきっかけを作ってします。いくら我々軍略家が知恵の限りを振り絞っても、そうなってはどうにもできない。戦争の利益を知るためには、まずは戦争の損害を十分に知る必要がある。
要は、戦争をする前に、その戦争でどれだけ損害ができるかを十分に知ったうえで、決して長引かすことなく、場合によっては撤退する勇気も必要だ、という解釈になります。
2.徴兵、兵糧の在り方
戦争の上手な人は、(国民の)兵役は二度と繰り返して徴発せず、食糧は三度と(国から)運ばず、軍需品は自分の国のを使受けれども、食糧は敵地のものに依存する。だから、兵糧は十分なのである。国家が軍隊のために貧しくなるというのは、遠征の場合に遠くに食糧を運ぶからで、遠征して遠くに食糧を運べば民衆は貧しくなる。近くでも戦争なら物価が高くなり、物価が高くなれば民衆の蓄えは無くなる。(民衆)の蓄えがなくなれば村から出す軍役にも苦しむことになるだろう。長いので以降割愛
マスオの解釈
智将は、遠征した場合、現地で食糧を調達することで民衆の負担を減らすことができる。もっともよい食糧の調達方法は、敵の兵糧を奪うことで、1の兵糧を奪うことができれば、20の兵糧を運搬したのと、同じくらいの効果がある。
要は、食糧運搬は負担も大きいし手間だから、遠征先でなんとか手にいれろ。敵から奪えるなら、それがベストだ。ってことですね。
3.戦利品の取り扱い
そこで、敵兵を殺すのは、ふるいたった気勢によるのであるが、敵の物資を奪い取るのは実際の利益のためである。だから、車戦で車十台以上を捕獲したときには、その最初に捕獲したものに賞として与え、敵の旗印を味方のものに取り換えたうえで、獲得した車は味方のものにたちまじって乗用させ、降参した兵卒は優遇して養わせる。これが敵に勝って強さを増すということである。
マスオの解釈
敵兵を殺してしまうのは、結果的に仕方がないことだがそれでは決して強くはなれない。敵に勝って強くなるということは、降参・投降させて、敵の軍備も含めて味方にすることだ。
まさに合理的な解釈ですね。戦国時代に敵将の首を討ちとり、降伏させることで、大きくなっら戦国時代の大名のようです。
4.戦争と将軍のありかた
以上のようなわけで、戦争は勝利を第一にするが、長引かせてはいけない。戦争(の利害)をわきまえた将軍は、人民の生死の運命を握るものであり、国家の安危を決する主宰者である。
マスオの解釈
将軍は戦争の勝利を第一にするものの、決して長引かせてはいけない。真の将軍というものは、人々の生死の運命と国家の運命を握っている最重要人物である。
将軍は、国家どころか人民すべての運命を握っているので、勝利を第一にするも、長引かせることなく、撤退の勇気も持たなければいけない。
<孫子の兵法>③作戦篇(まとめ)
セブ島留学に例えるなら、英語学校及び留学エージェントの代表は、社員の運命を背負っている重要な人物なわけで、某英語学校の代表のように、ずるずると学校運営を続けるのもどうかということです。
撤退するのも勇気。
今日はITパーク、明日はマクタンと、移動することで、社員も英気を失い最終的には内部からの密告に合ってしまう。実はその密告者及び講師数十名あたり、すでに他校の一員になっているのかもしれませんね。もし、そうした経営者がいたら、マスオはぜひ投資をしたいところです。
今日はこれで最後の投稿となります。
おやすみなさい。