文教堂グループホールディングズの事業再生ADR手続き申請ついて分析

マスオの日本株投資

書店運営している文教堂ですが、アマゾンなどのネット通販の増加により、業績の悪化が深刻です。グループの持ち株会社である文教堂ホールディングスの上場廃止も待ったなしの状況で、ADRの手続きの申請をしたところから、短期のリバウンド狙いの投資家から注目を集めています。マスオも現時点で相場次第で少し買うかもしれません。実際は月曜の7月1日の動きを見たいところではありますが、そこも含め分析をします。※ちなみにADRは Alternative Dispute Resolutionの略となります。

そもそも文教堂の現時点での状況

いつも通りウェブサイトから直近の決算短信をダウンロードして、分析をします。多くのことを分析をする必要がなく、直近売上、利益(前年度との比較)、B/Sの現金、借入金、自己資本(とその推移)だけで十分です。

文教堂グループホールディングス(2019年8月期、2019年第二四半期実績

売上127億(前年比から▲14億)、営業利益▲2.3億(前年比から▲1.5億)
現金4.6億(横這い)、借入金115億(12億増加)、自己資本▲5.9億(債務超過)

決算の内容だけみると債務超過で上場廃止も近い印象ですが、そもそも赤字なのに借入が増えているということで、どこかがスポンサーになっている可能性が高いです。そこで、株主をチェックすると。

日本出版販売 24.58%
大日本印刷 20.75%
トーハン 12.58%

出版業界の主要3社で50%以上保有しており、かなり支援体制が整っている印象です。文教堂はつぶせないという強烈なシグナルを感じます。一応念のためこの中で最大の上場企業である大日本印刷の直近の業績を確認してみます。

大日本印刷の決算短信(2019年3月)

2019年3月期 売上1兆4015億、営業利益498億ととんでもない大きい会社ですね。もう文教堂も処理しているのか、当期利益が▲356億となっていたのが気になります。しかし現金も2680億と前年より増えていますし、優良企業なのは間違いありません。大日本印刷にとっては、文教堂クラスの支援はどうってことないことのようにも思えますが、そうはいかない事情もあるから、事業再生ADRなのでしょう。それではこの事業再生ADRについてみてきます。

事業再生ADBとは

マスオは難しく説明するのが好きではありませんので、簡単に説明しますと、

事業再生ADB<(ここから法的手続き)会社更生法<(ここから倒産)会社破産=死亡

利害関係者の上場を維持しつつ再建したい、という思惑からこの事業再生ADRの手続きを取ることとなったようです。ちなみに会社更生法を申請した場合は、1か月以内に上場廃止となります。事業再生ADRの場合は、正式に認められると上場廃止が1年間猶予されます。債務超過で2019年8月末に上場廃止予定であったのが、2020年8月末まで猶予されます。日本の先送り主義的な部分もありますが、上場廃止が猶予できるだけでなく、債務整理なども法的に損金算入ができますので、抜本的な再生をすることがこれで可能になるとのことです。現時点で検討されるだろう内容は、債務カットおよび減資あたりになりそうです。

事業再生ADRは認められるのか

日本社会というのは大手企業の事前ネゴの世界はすさまじいです。そのADRの申請手続きにあたって株主、大手金融機関と交渉は事前に行っており、すでに内々で受諾をされていると考えています。最終的に文教堂がどうなるかは現時点で全くわかりませんが、上場はもう1年間維持されるので、その間に再生計画をまとめて、債務超過を解消することができれば、さらに上場が継続できることになります。一方実際にこれが認められるは2019年8月28日に最終決定をするようです。それまではさまざまな憶測が飛び交って、株価は上下動すると思われるので、注意が必要です。申請が認められるか、1年の猶予後債務超過解消となるかが最大の見所です。

文教堂は買いなのか売りなのか?

特にここ5年間の流れを見ていると、スポンサーがついたり業績が悪化したりで200円から500円台を上下動しています。2019年6月28日の終値が207円とここ数年の値幅から低い状況なので、週明けの2019年7月1日はストップ高の可能性が高いです。(2019年7がつ1日ストップ高ならず)

マスオの投資判断

実はマスオにとってこうした上場廃止の可能性がある案件は初めてです。そうしたこともあり、実はレオパレスなども事件があった際に株価の上下を研究していました。明日はストップ高で購入できない可能性が高いですが、(2019年7月1日ストップ高ならず)株価の状況やタイミングにとっては最小ロットで参入する可能性はあります。マスオはチキンなので、こうした案件に大きく投資するのはもう少し経験を積んでからにします。清水の舞台から飛び降りるつもりで、無くなっていいお金の範囲で買うかもしれません。何事も経験ですよね・・・。

最後になりますが、 投資は自己責任です。自ら情報を集め、分析し、投資実行してください。投資による損益の責任は自らにあります。

応援よろしくお願いします。