シェアリングテクノロジーが割安?(スマ留)

マスオの日本株投資

昨日Yahooから飛べるリンクで、割安な株式10選というのが掲載されました。その中のシェアリングテクノロジー株式会社については、数少ないセブ島銘柄ということで、今日は本当に割安なのか?買いなのか、売りなのかについて詳細レポートします。

シェアリングテクノロジーってどんな会社なの

シェアリングテクノロジーを一言でいうと、「生活110番」がメインの会社です。いわゆる生活に関する問題を解決できるこのウェブサイトで10億以上売上を上げており、これが稼ぎ頭だと思われます。昨年売上47億、経常利益5億円を上げていますが、この利益の大部分がこのサイトで稼いでいることは想像できます。こうしたメディア関係の事業は、売上の大部分が広告収入で、50%くらい利益出ます。

スマ留とは

シェアリングテクノロジーが買収した留学エージェントです。昨年あたりから積極的にサロンと言われるコンサルティングできる場所も拡大しており、セブ島留学の業界では急成長の会社。シェアリングテクノロジーが親会社で、運営会社はリアブロードという会社です。

シェアリングテクノロジーのM&A手法

シェアリングテクノロジーはM&Aを積極的に行っています。規模は違いますが、ライザップのようにどんどん会社を買っています。スマ留も買収した後、サロンを拡大するだけでなく、テレビCMなどでどんどん広告を打ってきました。その手法は果たしてうまくいっているのでしょうか?

留学エージェントとメディア運営の大きな違い

マスオは両ジャンルともかなり造詣が深い希少な人間ですが、両者は似ているようで全く異なります。メディアは拡大して顧客からの広告収入を得ることで、毎月の売上が安定し拡大しやすいという特徴がある一方で、留学エージェントは顧客1件1件を常に取り続けない売上にならない。最近スマ留からの学校への集客が激減しているという業界のうわさを耳にします。生活110番のようなメディア運営で成功した企業が、留学エージェント業界に進出したものの、かなり苦戦をしている模様。

シェアリングテクノロジーの直近の決算短信

マスオは経理課出身なので、まずは財務分析から入ります。上場会社は4半期決算を義務付けられているので、最近の業績もすぐにわかります。

昨年が第二四半期で売上11億、営業利益29百万円に対して、

            ↓

今年は第二四半期で売上35億、営業利益はなんと4.8億の大赤字です。

株価はこの大赤字に過敏に反応しており、株価は急落しています。

会社の財務の見るべきポイント(B/S)

先に説明した決算短信の部分は、売上、利益のP/Lのみでしたが、マスオは必ずB/Sを見ます。見るポイントは実はそこまで多くなく、①現金(手持ち)②借入金③自己資本の多く3点のみ。これを抑えれば、その会社がいい会社なのか、P/Lと合わせて判断できます。最終的に株価が割安かは時価総額もチェックしますので、現在118億(2019年6月26日時点)ですね。

現金23億(半年前からなんと▲9億)、借入金46億、自己資本16億

シェアリングテクノロジーはYahooに広告でも出したのか?

Yahoo10選の選定のひどさにビックリしました。現時点で上記内容を踏まえると、とても割安とは言えません。(純資産評価で自己資本の7倍も株価がついているにも関わらず、直近が大赤字。)このまま赤字が続くと、借入金も多いことから非常に厳しい状況です。(借入金が46億、通常5年返済だと年間9億返済。手持ち現金が23億しかなく、赤字が続けば2年ももたない)マスオの判断としては、第3四半期の決算報告を見てからでないと判断できないが、むしろ売りです。仮に第3四半期で赤字幅が減っていても、その幅によってはさらに売り。現時点で市場はそれを織り込んでおり、そもそもの今期の業績予想(売上88億、営業利益17億)はすぐにでも修正すべき。

負の要因がスマ留である可能性が高い

決算短信を細かく見てると不思議に思うことが多いです。スマ留に関して全くコメントされていないのです。そして、スマ留運営会社の広告費を親会社に付け替えている可能性も高く、非常に会社としてよくない。セブ島に住んでいるものとしては、スマ留にもっと頑張ってほしかったのですが、将来はかなり悲観的です。DMM留学につぎ、スマ留も一気に沈む可能性が高まりました。個人投資家の方などはYahooのこうした記事に騙されないよう注意してください。今後も日本の株式投資の記事は続けますので。

最後になりますが、 投資は自己責任です。自ら情報を集め、分析し、投資実行してください。投資による損益の責任は自らにあります。

応援よろしくお願いします。


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